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神戸市近郊に居住する留学生を「多様な文化的背景を持つ地域人材」として地域につなげる事業

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認定NPO法人まなびと(以下、まなびと)は、休眠預金等活用法に基づく「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2」の実行団体として、「共生型の地域を支える外国人人材発掘、伴走型支援事業」に取り組んでいます。(事業期間:2023年2月1日〜2024年1月31日)

事業の背景・課題

外国人留学生は潜在的には活動的で社会貢献に関心があり、貢献できる能力があるにもかかわらず、「不安定な生活」や「地域課題に触れる機会の少なさ」が原因で、地域課題の解決につながるアクションを起こすことが出来ず、むしろ「地域の課題を生み出す存在」として社会に捉えられてしまっています。

外国人留学生は、週28時間に限定された労働時間の中で生活費を捻出しなければならないことや、留学に伴う多額の借金への返済をしなければならないことで、経済的に困窮しているケースがあります。また、地域市民との関係性が作りづらい中で、地域特有の文化的背景を知らずに、トラブルになってしまうこともあります。

また、留学生の仕事探しにおいてもアルバイト受入企業数や仕事の分野が限られていることに加え、それぞれの留学生の文化的背景に合わせた労働環境の整備が追いついていない職場も多く、本人のスキル・関心に合ったアルバイト先を探すことが難しいのが現状です。

事業概要

神戸市近郊に居住する留学生に対して、①個別訪問・オンライン面談による困りごと相談解決事業、②日本語カフェ・イベント等の多国籍交流事業、③自身の課題意識に基づいた地域貢献活動促進事業を実施します。

地域内で孤立している留学生にとって、①の事業によって生活基盤に関わる不安や困りごとを解消し、②の事業によって周囲の多様な方々と関わりを持つことで「自分の出来ること・やりたいこと」を見つけ、③の事業によって実際に小さな活動に取り組んでいきます。

日本の地域社会における本人の自己有力感を育むことで、地域課題に対して具体的な解決力を持つ留学生が地域内で育ち、地域としても地域課題の原因のひとつである「文化的背景の多様さ」に対応できる「多様な文化的背景を持つ地域人材」を獲得することができます。本来 地域の中で循環可能な「人材育成」を留学生と共に作り上げることで、「皆が、自分のやりたいことで人の役に立ち続けられる地域社会」を実現し、日本社会における外国人との地域共生のロールモデルとなることを目指します。

事業内容

  • 留学生への食糧支援による、経済的なサポート
  • 留学生への居住支援、および継続的な見守り活動
  • 交流イベントの開催による、地域内コミュニティへの参加促進
  • 留学生への相談窓口設置
  • 企業連携による、ボランティア活動との接続
  • 日本語教室への参加促進
  • クラウドファンディングによる、継続的な活動資金調達

休眠預金活用事業とは

「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度から始まりました。以下、休眠預金等活用の概要についてご紹介します。

※一般財団法人 日本民間公益活動連携機構 WEBサイト https://www.janpia.or.jp/kyumin/より抜粋